「2月15日から始まるバレンタイン」…?その誕生の裏側とこれまでの歩み【Valentine Shop 0215】

「2月15日から始まるバレンタイン」…?その誕生の裏側とこれまでの歩み【Valentine Shop 0215】

ソーシャルグッドマーケット「Kuradashi」の恒例行事になっている、2月15日から始まるバレンタイン。 「私たちのバレンタインは2月15日から始まります。」と宣言する内容で、驚かれた方もいるかもしれません。一見変わったこの企画が、どうして始まったのか。その誕生の裏側を紐解きます。

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「季節が過ぎると売れなくなる」商品の課題とは

 

※総務省統計局 家計調査 家計収支編 1世帯当たり1か月間の日別支出 二人以上の世帯(2022年2月)をもとにクラダシ作成

Kuradashiは、楽しいお買い物で、みんなトクするソーシャルグッドマーケットです。フードロス削減を目指し、まだ食べられるにもかかわらず捨てられてしまう可能性のある食品などを、おトクに販売しています。さらに、売り上げの一部を環境保護・災害支援などに取り組むさまざまな社会貢献団体への寄付やクラダシ基金として活用し、SDGs17の目標を横断して支援しています。楽しくておトクなお買い物が、社会に良いことにつながる。そんな、全く新しいソーシャルグッドマーケットを創出しています。

Kuradashiのようなフードロス削減の事業に携わっていると、たくさんの「もったいない」商品に出会います。3分の1ルールや規格外など、行き場に困ってしまう理由はさまざまですが、大きな要因のひとつに「季節性」があります。バレンタインをはじめ、ハロウィンやクリスマスなど、華やかで心弾む季節のイベントは、私たちに季節の訪れを感じさせてくれますが、季節やイベントが過ぎると商品に問題はなくても販売することができなくなってしまうんです。

季節商品を販売する食品関連事業者も、予約販売や需要予測による生産コントロールをおこなっていますが、需要予測の精度をあげても予測通りに販売することは難しく、どうしてもロスとなってしまう商品が発生するため、季節商品のロスを防ぐことは難しい現状があります。

「2月15日から始まるバレンタイン」誕生のきっかけ

 

「季節性のある商品はどうしてもフードロスになりやすい」。そんな背景のもと、Kuradashiがはじめたのが、バレンタインのような華やかで心弾む季節のイベントの裏側にフォーカスをあてたPOP UPイベントです。

初めての開催は、2022年2月まで遡ります。2022年2月15日~2月17日の3日間限定で、「私たちのバレンタインは2月15日から始まります」のキャッチコピーのもと、チョコレートショップをオープンしたんです。ご協力くださったのは、東急プラザ渋谷・東急プラザ表参道原宿の両施設さま。

初めての開催にもかかわらず、結果として非常に大きな反響を得ることができました。お客さまからも「バレンタインは2月14日で終わってしまうから、こんな風にチョコレートの行き場があるのは良いと思います。」「SDGsについて学んでいるので、気になって足を止めました。こういった取り組みが広がると良いですね。」といったお声をいただきました。

また、テレビをはじめ多くのメディアで取り上げていただいたり、PR TIMES社の「プレスリリースアワード2022」にて「エンパシー賞」を受賞したりするなど、手ごたえを感じる第1回の開催となりました。

2022年の初開催を経て、2023年には第2回も開催

 

1回だけの取り組みで終わらせるのではなく、継続して実施していくことに価値があると考え、2023年はさらに規模や範囲を広げて開催しました。

全国の書店やサービスエリアなど、さまざまな場所で「2月15日から始まるバレンタイン」の施策を展開。このときは、日本出版販売株式会社と株式会社ジェイグループホールディングスにご協力いただきました。2023年の取り組みも、多方面で注目を集めることができ、少しずつ意識変容や行動変容に貢献できているのではないかと思っています。

お客さまにとっての「わかりやすさ」からバレンタインにフォーカスを当てた活動をしていますが、季節性商品の課題は他にもたくさんあります。季節を感じる食べ物を楽しみつつも、「季節が過ぎたとしても美味しい食品を美味しく食べきる」をもっともっと浸透させていければと考えています。

そして…いよいよ2024年の開催もスタートします!


2022年に誕生した「2月15日から始まるバレンタイン」ですが、いよいよ2024年の開催がスタートします。 開催場所は、東京ミッドタウン八重洲。POPUP SHOPのほかに、飲食店とコラボした限定メニューを提供するなど、さらにパワーアップした内容になっています!2024年の開催の詳細はぜひ以下の記事からご覧くださいね。

2024年の詳細はこちら

くらだしマガジン編集部

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